マスクメロンの豆知識
マスクメロンの豆知識
マスクメロンの名前と由来

マスクというと、プロレスラーのマスクからメロンの表面にある網目模様を連想し思っている方が、意外と多いかもしれません。
マスクメロンの「マスク」は、英語のMASK(面)ではなく、フランス語のMUSK(麝香:じゃこう)から来ています。英語表記ではMUSKです。
麝香とは麝香鹿の分泌液からとった香料の事で、香水の原料になる高級な香料です。
マスクメロンの持つ高貴な香りが発するメロンという事で、マスクメロンと呼ばれるようになりました。
マスクメロンの原産地(来歴)
メロンの原産地はアフリカ西部の国ギニアを流れるニジール河の沿岸に自生していた野生種がメロンの起源と言われています。
これがエジプト、中央アジア、旧ソ連の南部と拡がり、エジプトからギリシャ、ローマへと伝わり、やがてヨーロッパか ら各地に普及していきました。わが国へアールス種が導入されたのは明治30年代でその後わが国で改良されて内容・外観ともに一段と向上した品質の高い物に なっています。
マスクメロンの召し上がり方
1. 食べごろの見分け方
マスクメロンの下部から熟してゆき、徐々に独特の香りが出て来ます。常温(20℃~30℃)保管をして果皮が青緑色からやや黄色になって香りが強くなったら食べ頃です。当園では全てのメロンに食べ頃日を明記しております。
2. 召し上がる直前に冷蔵庫へ
お買い上げいただきましたマスクメロンは冷蔵庫で保管しないようにしてください。箱から出して常温で保管し食べる前に3~5時間前にラップに包んで冷蔵庫で冷やして下さい。
3. 切り方
縦半分に切り、種を取り除き、くし型に八等分に切ります。
マスクメロンのお話
マスクメロンは高級な果実というイメージがあります。それは値段が高いからです。なぜ高いのか、温室の中で種まきから収穫までの約100日間凡精こめて育てられるからです。
・1本の木に1ケの実だけ残して大切に育てます。
・ベンチ栽培による高品質を保ちます。
・水やり、温度、土壌等きめ細かい管理が必要で人件費もかかります。
・温室という設備を設けるのは相当な費用がかかります。
マスクメロンができるまで
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◆メロンの種子 種子は播種する時期・条件に合わせて使用します。 |
◆鉢上げ 本葉が見えてきたところです。 |
◆定植時の苗 本葉3~4枚ごろ圃場に植えました。 |
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◆交配 1本の木に3個、手で丁寧に交配させます。 |
◆定植後約25日 生長が進み25節ぐらいになったところで生長の芽を摘みます。 |
◆定植後 定植が終わり支柱が立てられました。 |
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◆メロンの赤ちゃん 交配後3日目が経過して実の部分が大きくなりました。 |
◆肥大期 交配の時に3つ実を成らせて形の良い実を1個残し、他の2個は摘果します。交配後5日目が経過。 |
◆ネット期1 交配後12日から15日位で果肉に自然に割れ目ができ、これが徐々に盛り上がってきてネットが出ます。 |
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◆仕上期 いよいよ最終段階です。この後、水管理を調節して糖度を上げ熟し具合を見計らい収穫となります。 |
◆ネット期2 全体に割れ目が広がって来ました。 |